生徒が学びの主人公となる6年間
セカンダリースクール長野は、中学校に当たる3年間を前期課程、高校に当たる3年間を後期課程として、6年間の教育を一貫して行う中等教育学校です。
高校受験はありません。そして、6年間を見通した学習カリキュラムにより、ゆとりと余裕が生まれます。教科の勉強をするだけでなく、自分のために必要なたくさんのこと、例えば世の中のことを知ること、仲間と様々な関わりを持つこと、興味のあることに打ち込むこと、自分を理解すること……、6年間で本当に色々なことに挑戦し経験することができます。こうした経験が大学という次のステップへと繋がっていくのは間違いありません。さらに、人生で最も多感な時期に、「6年間」ともに過ごす仲間たちは、生涯かけがえのない存在にもなるでしょう。
先行きが不透明なこの時代、学校教育には多様な人々と協力しながら主体性を持って人生を切り開いていくために必要な力を培うことが求められています。学習指導要領では自ら課題を見つけ、自ら学びに、自ら考え、自ら判断して行動し、よりよい社会や人生を切り拓いていく力を育んでいくことが目指されています。大学入試でも、暗記中心の受動的な学習ではなく、自ら主体的に考え学ぶ姿勢をより評価する方向へと変化してきています。しかし、中学校から高校・大学へと進むために3年ごとに受験があると、どうしても従来と同様に知識を覚えることを第一としてしまう傾向もあるように思います。こうした弊害がないことも中高一貫教育のメリットと言えるでしょう。
セカンダリースクール長野では、すべての教科で生徒が主体となる問題解決型の学習やプロジェクト型の探究学習を基本としています。時には教科横断的な学び(STEAM教育)も取り入れ、さらに地域や企業、世界を舞台にした、より実践的な探究も行っていきます。こうした学びに合わせて、各学期末の評価(成績)も授業中の様子や学習過程の記録、個別指導などの多角的な視点による評価を取り入れ、基礎力を確認する単元テストだけでなく、アウトプットを重視するテストを行って活きた学びになっていることを確認していきます。
ゆとりのある6年間の学びを最大限に生かして、生徒が学びの物語の主人公となる、そして、未来を主体的に生きていくために必要な力を育んでいく、それがサミットアカデミーセカンダリースクール長野での学びです。
Dual Language Program
セカンダリースクールでは、英語の授業時間以外に、毎日、英語を使って活動をする時間を設定しています。まず、毎朝のホームルームから英語モジュールの時間までの25分間です。ゲーム的な要素を取り入れた英語のアクティビティで、子どもたちは元気に一日をスタートします。また、週に4日、7時間目に「Summit Stage」を設けています。これは英語で探究活動を行う時間で、1年生のスタートは異文化理解をテーマとして取り組んでいます。英語「で」学ぶ時間と英語「を」学ぶ時間を合わせて毎週12時間ほどにもなります。
各教科の授業は、原則として日本人教諭が行いますが、授業によってはインターナショナルティーチャーもティームティーチングで参加します。
子どもたちが負担なく英語に慣れることができるように配慮しながら、英語の4技能(書く、聞く、話す、読む)を着実に習得していくことができます。
セカンダリースクールの一日
ホームルーム | 8:20~ 8:30 |
英語モジュール | 8:30~ 8:45 |
1時限 | 8:50~ 9:40 |
2時限 | 9:50~10:40 |
3時限 | 10:50~11:40 |
4時限 | 11:50~12:40 |
ランチ | 12:40~13:40 |
5時限 | 13:40~14:30 |
6時限 | 14:40~15:30 |
清掃 | 15:35~15:45 |
ホームルーム | 15:50~16:00 |
サミットステージ | 16:00~16:50 |
放課後 | 最大18:00まで |
英語モジュールの時間には、英語を使ってゲームやアクティビティを行い、友だちとの関係性を深めながら英語の力を高めていきます。
授業は問題解決型の学習が基本です。いくつかの教科を連結したSTEAM教育も取り入れています。
ランチの時間。前期課程の3年間は給食になります。
サミットステージは英語で探究活動を行う時間です。異文化理解をテーマに、世界の国々や日本について知り、体験していく時間です。
放課後は、部活動、生徒会、個人探求など、生徒が計画をして活動ができる時間です。
セカンダリースクールの校舎
長野市三輪の閑静な住宅街に位置する学校法人長聖の3つの学校。北から順に「サミットアカデミーセカンダリースクール長野」(2026年度から使用)、「長野短期大学」(食物栄養学科と幼児教育学科)、「サミットアカデミーエレメンタリースクール長野」と並んでいます。セカンダリースクール長野は2024年度~2025年度の2年間は、エレメンタリースクール長野の校舎で学校生活を送ります。
エレメンタリースクールの校舎はまったく新しいタイプです。3階まで吹き抜けの昇降口に入ると、2、3階から飛び出した色とりどりのラウンジが目を引きます。そして、校舎内の最大の特徴は壁が少ないこと。1階の職員コーナーやリーディングラウンジ(図書館)から始まり、もちろん普通教室まで、廊下との間に壁はありません。開放的な雰囲気の校舎で、子どもたちは元気に、活発に、自由に活動していきます。
School Wear
タータンチェックのジャケットが、見る者を思わずハッとさせる美しさを放ちます。スコットランドでデザインされた「本物のタータンチェック」を身につけ感性を磨きます。また、ネックウェアには「信州紬」をイメージした柄を採用。日本と長野のものづくりの心も感じさせます。
セカンダリースクール6年間での探究と挑戦
課程 | 学年 | プロジェクト・研修 |
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前期課程 | 1年 | 新たな始まりの研修 地域貢献プロジェクト 異文化理解プロジェクト |
2年 | 選択型研修<地域・企業に学ぶ!> | |
3年 | 前期課程修了制作発表 海外研修<世界に挑戦!①> | |
後期課程 | 4年 | 世界とつながる探究 |
5年 | 選択型海外研修<世界に挑戦!②> | |
6年 | 卒業制作発表 進学準備 |