サミットアカデミー

教育理念「自由と愛(Liberty and Love)」

 サミットアカデミーでは、教育は画一的に人格を形成するものではなく、すでに一人ひとりに備わっている未明の可能性を引き出すものであると考えています。「自由と愛(Liberty and Love)」という教育理念は、子どもたちや教師が、ともに自分の中に広がる無限の可能性に挑戦していく学習者であり続けるための教育の根幹をなすものです。

「自由」(Liberty)

 教育における「自由」とは、個人の興味と情熱に基づいて学びを深められることです。学校でのさまざまな活動の場面で、個人が選択し自己決定することを尊重することで、学習者の自己発見を促し持続的な学習態度を養うとともに、他者の考えを受容し尊重することができる多様性の大切さを理解することができます。
 また、「自由」な教育は創造性と批判的思考も高めます。学びの本質は、学習者が既存の知識を受け入れるだけでなく、問題を発見し、新しいアイデアを用いながら問題を解決する方法を自ら探究していくことにあります。教育が「自由」であることは、新たな発見と革新を生み出し、社会全体に利益をもたらす人材の育成に不可欠なことなのです。

「愛」(Love)

 教育の場にあっては、温かさや共感、支援はなくてはならない「愛」です。この「愛」があるからこそ、学習者は他者とのポジティブな関係を構築したいと願い、自己評価と自己有用感を高め、自信が培われます。「愛」は、学習者が困難に立ち向かい、失敗から学び、成長することを強く支援していくのです。

自由と愛

「自由と愛」とは、個人の自己決定権を尊重しつつ、共感と支援の充実した学習環境を提供することです。これにより、学習者は知識を高めるだけでなく、自己認識、倫理感、共感力、社会的スキルなどを育み、思いやりのある豊かな人間性を築くことができます。
 サミットアカデミーでは、学習者に対して自由で愛に満ちた環境を提供し、持続的な学習と人間の成長を促します。そして、一人ひとりが持つ無限の可能性が拓かれ、社会全体の発展に貢献する力が育成されるのです。

Global Japaneseを育む!

 サミットアカデミーが育む Global Japanese とは、日本人としての資質を身につけ、グローバルに活躍できるスキルとマインドを兼ね備え、世界の舞台で(世界や日本のどこででも)自分らしく地球に貢献できる人材のことです。

和と洋の文化を大切にするマインド

・日本の「心」を大切にできる
・堂々と自分の意見を主張できる
・多様な価値を受容できる

世界のどこででも活躍できるスキル

・グローバル化に対応する英語力
・課題を解決していく力
・未来を切り拓いていける力

サミットアカデミーの3つの柱

1.やりたい! 楽しい! ワクワク!

 それぞれの個性を大切にしながら、クラスや学校を、子どもたち自らの手で創り上げていきます。ワクワク・ドキドキの楽しさと笑顔があふれる教室で学んでいくことで、粘り強さや思いやりの気持ちも育まれていきます。ジェンダーレスで自分らしさをアピールできるスクールウェアと枠にこだわらないオープンスタイルの教室も、子どもたちの思い思いの活動をサポートしていきます。

  • 多様性を認め挑戦し続ける:話し合いや協働学習を多く取り入れ、お互いを理解し合い高め合える集団をつくり、自分らしさを大切にしながら成長していくことができます。うまくいかなかった経験を生かしながら次へとチャレンジを続けていきます。また、なりたい自分と今の自分を比べながら、目標を決め、自分の行動を選択し、自らの生き方を決定する力をつけていきます。
  • 主体的に学び、個性を伸ばす:授業は講義型ではなく問題解決型の学習を基本として、主体的・能動的に学んでいきます。また、チーム担任制という考え方のもと、教員全員が子どもたち一人ひとりと積極的に関わっていきます。それぞれ異なる専門性を持つ教員から、自分の可能性を開き個性を伸ばしていきます。
  • 学校を創る:行事やクラブ、委員会など、学校生活で必要なことは子どもたちが考え、話し合い、自分たちで学校を創っていきます。
  • ジェンダーレスのスクールウェア:ジェンダーレスで自分らしさをアピールできるスクールウェア。自分らしく、誇りを持って、自由に着こなして毎日の学校生活を笑顔で送ることができます。
  • オープンスタイルの校舎:廊下との壁がない開放的な教室、そして廊下も学びの場(フレキシブルラーニングエリア)となります。枠にとらわれないことで、子どもたちの心の壁や、クラス・学年の壁など、すべてが取り払われ、皆が笑顔で自由に過ごすことができる学び舎です。

2.英語のシャワー

英語のシャワーをふんだんに浴びることができます。毎日、英語で行う楽しいアクティビティがあり、エレメンタリースクールでは算数や理科は英語で学び、セカンダリースクールでは英語で学ぶ探究の時間を設けています。こうした活動を通して実用的な英語力が自然に身につき、思考力や判断力も培われます。一方で、国語や道徳などはしっかりと日本語で学び、日本の心も大切にできるグローバルな人材を育んでいきます。

  • 2人担任制:日本人教諭とインターナショナルティーチャーの2名が学級担任です。休み時間やランチタイムも、いつでも身近なところに英語があります。子どもたちはそのときどきで必要に応じて、どちらの言葉を使っても構いませんので、安心して学校生活を送ることができます。
  • 英語モジュール:毎日「朝のホームルーム + 英語モジュール」の25分間は、英語を使ったアクティビティを行います。英語で歌を歌ったり、ゲームをしたり、仲間と楽しく活動しながら毎日が始まります。英語に慣れ親しむことができ、友だちとの関係性も深めながら、一日を元気よく笑顔で過ごそうという気持ちをつくることができる大切な時間です。
  • イマージョン教育とデュアルランゲージプログラム:エレメンタリースクールでは算数や理科などを英語で学ぶイマージョン教育を取り入れています。セカンダリースクールでは週4日、7時間目に英語で探究活動をする「Summit Stage」の時間を設けるなど、無理なく英語を身につけていけるデュアルランゲージプログラムを導入しています。
  • 海外研修プログラム:海外研修は、身につけた英語力を確かめながら、探究的な学びの集大成ともなるプログラムです。エレメンタリースクールの6年次、セカンダリースクールの3年次と5年次には海外研修を予定しています。また、個々の短期・長期の留学希望も積極的に後押ししていきます。

3.探究的な学び

課題の解決に向けて情報を収集・整理・分析したり、周囲の人と意見交換・協働したりしながら進めていく学習活動を各教科で取り入れます。また教科横断的な単元も設定し実社会で生きる力を育てながら、企業や地域、世界との関わりの中での経験も積み重ねていきます。

  • 問題解決型授業:子どもたちの中に生じた疑問や正解のない課題に向き合い(主体性)、グループワークやディスカッションなどを通して調べることを明確にしながら(協働力・意志決定力)、必要な知識や情報を探し出して整理・分析し(情報処理能力)、得られた結果から課題の解決をはかり(思考力・応用力)、発表する(表現力)までの過程で、さまざまな学力や新たな知識と技能を身につけていきます。
  • STEAM教育:STEAM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Mathematics(数学)を統合的に学習するSTEM教育に、さらにArts(芸術・一般教養=創造性)を統合し、各教科での学習を実社会での課題解決に生かしていくための教科横断的な教育手法です。単元によってはこの手法も取り入れ、探究力・創造力を培い、問題解決できる能力を育んでいきます。
  • Summit Day:毎月一回、その月の探究テーマをもとに、自分たちが興味を持ったことや疑問に思ったことについて、一日がかりで答えを探していく探究活動に取り組みます。
  • 地域や企業との連携:実社会にも学びの場を広げます。地域社会や企業の方との交流を通した開かれた学びの場をつくり、社会のいろいろな人たちと協働する力や対話する力も身につけていきます。単なる知識の詰め込みではない、ワクワク・ドキドキの学びの場となることを目指していきます。学校の学びが実社会と結びついていることを意識しつつ、地域社会への愛着や誇りを持ち、自分たちが当事者として、自分たちの力で地域や未来を創り上げていこうという意志を持つこともできるようになります。
  • ICT教育:ICT化が加速度的に進展し、世の中が劇的に変化していく時代を生き抜いていくために、ICTを活用して情報を収集し、問題を見極め、解決していく力は必須です。子どもたちがICTを教科書や鉛筆、ノートなどと同じような道具として、使いたいときにいつでも活用していけるようにします。情報リテラシーを高め、問題を発見・解決したり、自分の考えを形成し、発信・行動したりすることができる力を身につけていくことを目指します。